老眼

老眼は遺伝?なりやすい人・なりにくい人とは?

老眼は遺伝

一般的に老眼とは、ある程度の年齢になれば、
誰でもなるものとだと考えられています。
たしかに、老化現象の一つで加齢によって老眼が進行するのは確かです。

しかし、その老眼になりやすい人となりにくい人はいるのでしょうか?
また、その原因は遺伝によって起こるものなのでしょうか?

今回は老眼と遺伝の関係性と、
老眼になりやすい人・なりにくい人について、
詳しくご紹介したいと思います。

老眼になるメカニズムについて

 

年をとると老眼になるこれは避けようのない事実です。
しかし、なぜ加齢とともに老眼になるのでしょうか?

まだまだ若いつもりでいても、現実は厳しく年を重ねるごとに、
身体のあちこちに不調が出てくるのは仕方のないことです。
そのメカニズムを知ることで少しでも老化を遅らせることが大切です。

また老眼が始まる頃は、白内障や緑内障などの目の病気に掛かりやすくなる時期です。
老眼をきっかけに眼科検診を受けてそれらの病気の予防にも役立てましょう。

ピント合わせのしくみについて

 

人間の目が正常な場合、近いところも遠いところもしっかりと見えています。
この近いところ、遠いところと距離が違うものを見るしくみは、
目が自動的に目のレンズである水晶体の厚みを調整してピント合わせをしているからです。

水晶体は、ゼリーをセロハンで包んだようなもので出来ています。
近くを見るときには厚くなり、遠くを見るときには薄くなります。
この水晶体に実際に力を加えて厚みを変える器官を毛様体筋と言います。

目のピント調整をするのは、この毛様体筋と水晶体で、
チン小帯と言う糸でつながっています。
近くのものを見るときの動きと、遠くを見るときの動きを見てみましょう。

近くのものを見るときは、

  • 毛様体筋が収縮する
  • チン小帯はゆるむ
  • 水晶体が厚くなる
  • 焦点距離が短くなる

遠くのものを見るときは、

  • 毛様体筋がゆるむ
  • チン小帯は引っ張られる
  • 水晶体が引き延ばされて薄くなる
  • 焦点距離が長くなる

この様に、毛様体筋がチン小帯を引いたりゆるめたりすることで、
水晶体の厚みを変えることができるのです。

老眼の原因とは

 
加齢に伴い、この毛様体筋の収縮する力が弱まってきて、
水晶体を厚くする力が失われてきます。
また水晶体自体も固くなってくるので弾力が低下し、
焦点が合わせにくくなってきます。

老化の進行

 
老化の進行に伴い、近点距離が短くなります。
近点距離とは、ピントを合わせる最も近い距離のことを言います。

年代別に、平均的な近点距離を見てみましょう。

近点距離
年代近点距離
10代5~6cm
20代10cm
30代20cm
40代20cm以上

40代になると近点距離が20cm以上になることから、
新聞など細かい文字などを読むときは、
遠くに離して読むようになってきます。

これが老眼の進行です。
老眼鏡などを用いて目のピント調整を補わなければなりません。

老眼になりやすい人なりにくい人っている?

 

老眼は老化現象が原因で起こりますので、
遅かれ早かれ誰でも老眼になります。

しかし、老化現象のスピードで老眼になる時期が、
それぞれ違うのは事実です。
老眼になる原因は、遺伝性の要素と日々の生活習慣が大きく関わっているからです。

老眼の遺伝的要因とは

 

老眼の原因は遺伝的な要因があるのは確かです。
しかしながら、その要因はそれほど大きなものではありません。
なぜなら、老眼になる原因は、
持って生まれた水晶体の強度だけが原因ではないからです。

「ピント合わせのしくみ」で述べた通り、
老眼の原因は、水晶体の厚みを変える筋肉である毛様体筋とチン小帯の老化が、
大きく関わっているからです。

老化は人間の目の構造からも仕方がない部分ですが、
年齢と共に水晶体の弾力が下がってきても、
筋肉を鍛えれば老眼の進行を緩めることができます。

老眼になる前から生活習慣の改善によって、
筋肉の改善を行えば老眼になるのを遅らせることができると言うことは、
遺伝はあまり大きな要因ではないと考えてられると言うことですね。

近視の人は老眼になりにくい?

 

近眼の人は老眼になりにくいと言う話を、聞いたことがある人は多いでしょう!
確かに近眼の人が、老眼鏡を使用するまでの時期が遅いと言う話もあります。

もともと視力の良い人の目は、普段から水晶体が薄いため、
経年劣化が起きると薄いまま固まってしまうため、
早いうちから老眼の症状が見られます。

しかし近眼の人の水晶体は厚いままなので老眼を感じにくいと言うだけで、
決して老眼にならないと言う訳ではありません。

ではなぜ近視の人は老眼になりにくいと、
間違えた情報があるのでしょうか?

近視の人は普段から、眼鏡やコンタクトレンズを使用しているため、
目を矯正しながら生活をしています。
そのため、眼鏡やコンタクトをはずすと近くのものが見えるため、
老眼ではないと錯覚しやすいのです。

そのため、近視の人は老眼になっていることに気づくのが遅れるため、
なりにくいと言われるようになったと考えられます。

遠視と老眼の違い

 

近くのものが見えにくいと言った症状が似ている、
遠視と老眼は同じものと考える人がいます。

しかし、遠視は屈折異常で老眼は調節異常のため、
原因が全く違うものだと考えられます。

遠視には眼軸長と言う角膜から網膜までの長さが短すぎて起きる軸性遠視と、
角膜や水晶体の光の屈折力が弱いために起きる屈折遠視があります。
このため遠くを見たときにピントが網膜から後ろに合ってしまい、
ぼやけてしまうと言った現象が起きます。

また近くを見るときは、光を屈折させる必要があるため、
屈折力の弱くなった遠視の人には、近くを長く見ていると疲れてしまいます。

老眼もピント調整力が落ちたため、
網膜から後ろにピントが合うと言う同じ現象が起こります。
そのため近くが見えにくいと言った症状になります。

遠視は近くだけが見えにくいのではなく、
遠くも見えにくいと言った症状が出るため、
老眼とは原因も症状も違うと考えましょう。

老眼が進む、なりやすくなる原因って?

 

老眼が進む原因は、遺伝的要因はわずかで、
日々の生活習慣が大きく関わっていると考えられます。
一般的に老眼とは40代頃から始まると考えられていますが、
早い人だと20代でも老眼になる可能性もあります。

では、その悪しき生活習慣を見直してみることにしましょう!

目を使いすぎる

テレビ・パソコン・スマホなどを長時間見続けて、
水晶体の動きを悪くする習慣です。

普段の生活でスマホを片時も離さず、
職場ではパソコン作業をし、休み時間にもスマホを触る、
家に帰ればパソコンやスマホでゲームを楽しむなど
一日中目を酷使していると言った習慣に、
思い当たる人は多いのではないでしょうか?

パソコンやスマホをしている姿勢は、
腕が固定された状態で、画面を凝視していませんか?
肩こりや首こりなどの症状が出て、
目はぼやけるなどの症状がある人は、
スマホ老眼と言われています。

このスマホ老眼は、目の酷使を止めて、
目を休憩させてあげるようにすれば治るものですが、
加齢による老眼でも、この目の酷使は悪しき習慣であると考えられます。

パソコン、スマホを長時間見続けることは、
常に目のピント調整をしている毛様体筋を緊張させていることになります。
そのため、目の疲れがどんどん蓄積されて、
目の老化が進むことになります。

これを予防するには、目の疲れが蓄積することを避ける必要があります。
長時間、パソコンやスマホを見続ける作業をする場合は、
必ず目を休める時間をとることが大切です。
1時間作業をしたら1回休みを入れて目を休ませるようにしましょう。

目を休ませるには、

  • 窓の外の景色など遠くを見る
  • 目の体操をする
  • 温めたタオルなどで目を温める

以上のような方法を試してみましょう。

紫外線の影響

 
紫外線が老眼の進行に影響しているなどと言われても、
あまり信じられないような話ですね。

しかし紫外線の影響を受けるのは、
髪や肌のダメージだけではありません。
目の紫外線対策をしておかないと老眼になりやすいのです。

紫外線を目に受けてしまうと、
目が日焼けを起こし、角膜や結膜が炎症を起こします。
そこから、充血・ドライアイなどの目の疾患にかかりやすくなります。

その上、紫外線を水晶体に受けてしまうと活性酸素が発生し、
水晶体を構成しているたんぱく質が酸素化し固くなると言う影響を受けます。
柔軟性が無くなった水晶体はピントを合わせづらくなり、
老眼が進行することになります。

この老眼の進行を抑えるためには、
紫外線対策をしっかりと取る必要があります。

眼鏡やサングラス

 
紫外線対策のサングラスや眼鏡を使用することも良い方法です。
これらUVカット加工された眼鏡やサングラスは、
目に入ってくる紫外線を80~90%カットしてくれます。

眼鏡やサングラスを選ぶ際の注意点ですが、

  • 目を大きくカバーできる大きさのレンズ
  • レンズの紫外線カット性能表記を確認すること
  • レンズの色は薄めで良い

日傘や帽子

紫外線カットされた日傘や帽子は大変重宝します。
日傘の色は紫外線カットされていればそれほど影響はありません。

帽子はキャップタイプではなく、
つばの広いハットタイプのものを選ぶようにしましょう。

日傘や帽子で妨げる紫外線は、40~60%だと言われています。

目薬

 
目の炎症を抑えてビタミンや水分補給をしてくれる目薬は、
老眼に非常効果があります。

目薬を選ぶ際に注意したいのが、
防腐剤や血管収縮剤の入っていないものを選ぶようにしましょう。
成分表示を確認するようにしてください。

栄養素

 
活性酸素は老眼を進行させてしまうものなので、
この活性酸素を防いでくれる栄養素を摂るようにしましょう!

活性酸素を防いでくれる抗酸化作用の強い栄養素を摂る必要があります。
それら食品をまとめてみました。

栄養素
野菜名多く含まれる食品
ルテインケール・ほうれん草・
ブロッコリー
βカロチン人参・ほうれん草・
モロヘイヤ
アスタキサンチン紅サケ・イクラ・
甘エビ
リコピントマト・パプリカ・
ピンクグレープフルーツ
ビタミンA鶏肉、豚肉、牛肉などのレバー・ウナギ
ビタミンB鶏肉、豚肉、牛肉などのレバー・いわし
ビタミンEイクラ・アーモンド・
とうがらし
ビタミンCレモン・アセロラジュース

他の病気の影響

 
目がかすむので老眼かと思っていると、
その目のかすみは高血圧の症状の場合があります。

老眼になってくる年齢になると、高血圧にも注意が必要です。
この高血圧が長く続くと、血管が細くなり血液の流れが悪くなります。

そのため目の奥の毛細血管にまでダメージを与えるため、
目の病気の原因になる場合があります。

老眼とは直接的な関係はありませんが、
高血圧になれば、定期的に眼底検査を受けて、
目の病気への早期発見を心がけましょう。

その他、老眼が直接的な原因ではありませんが、
年代的に色々な病気のリスクはありますので、
充分注意が必要な年齢になったと心得るようにしたいですね。

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